15才でママになった理由(わけ)

真実が明らかになる時

南さんが別荘に着いた。


いよいよ、始まるんだ。


「琢哉さん遅くなってごめんなさい。皆さんお揃いなんですね。」


南さんが琢磨を見た。


南さんの嫌そうな顔を見逃さない。



「琢哉さん、どうして琢磨を君連れて来たの? 」


琢哉さんは南さんの嫌そうな顔に気づいてない。


「南さんに琢磨見て貰おうと思ってね。昨日言ってくれたろ。琢磨のいい母親になりたいって。」


答えない南さんは顔色も変えせずに言う。


「大丈夫よ。お手伝いの美代子さんにお琢磨君をお願いするわ。」


琢哉さんの驚いてるし。


「お手伝いさんっに頼むって。 」


ほら、本性があらわれた。


「私は子供が苦手なの。私たちに子供が出来ても、美代子さんにお願いするから大丈夫よ。」


琢哉さんの顔色が変わる。


南さんが正体を現した。


「昨日は琢磨をみたいと言ってくれたよね。」


「琢哉さんにはそうでも言わないと、結婚承諾してくれないでしょ。琢磨君の事も美代子さんが全て見てくれるから、琢哉さんは何も心配いらなくてよ。」


時計を見ると、17時を回っていた。


今ここで全てを終わらせるから。


「美代子さん、夕食の準備お願いね。」


琢哉さんは驚いたまま。


琢哉さんがこの先どれほど驚くか、多分冷静ではいられないと思う。


だけど、実行する。


琢磨の為なら、何でも出来るんだ。













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