15才でママになった理由(わけ)
食事中に琢磨が泣き出すと。


南さんの顔色が変わった。


「食事中に煩いわね。美代子さん琢磨君を連れ出して。」


琢哉さんが驚きを隠せないようで。


《琢磨、少しの間、我慢してね。》


南さんの父親の車が到着した。


さぁ、始めますよ。


食事が終わりみんなで飲み物を飲みながら、食堂でくつろいでいた。


ここまで来たから、後には引けない。


「みなさん、今から録音したものを聞いて下さい。」


食堂がざわざわする中で、南さんの声が聞こえた。


何かに気づいたようだ。


「秋人、まさか私を騙した訳?」


秋人は落ち着いたまま。


「騙しただって。人聞きが悪いな。みんなを騙してるのは、南さんあんただろ。」


録音内容の話に耳を塞ぎたくなった。


「南、あんたは最低な女だ。」


直人の彼女は泣いていた。


当の本人は直立不動。


体をガタガタ震わせていた。


「これは全て本当なのか?阿紀を虐めていただなんて、琢磨を施設にいれるいい加減にしろ。俺たちをバカにするにするな。」


琢哉さんが怒ったのを始めて見た。


琢哉さんの怒りは収まらないみたいで、南さんに殴りかかりそうだ。

















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