15才でママになった理由(わけ)

橋本医師の父親としての思い

今度こそ君に会いたくて、俺はこの街に帰って来た。


病院の昼休み中庭で、瑠色にそっくりな綺麗な少女に出会い、一目で瑠色の子供、奈都だと分かったのだ。


奈都、私の愛しい子供。


気がついたら俺は奈都に話しかけていた。


奈都は驚いただろうな。


初めて聞いた娘奈都の声。


笑顔が可愛い素敵な子だ。


瑠色、ありがとう。


奈都がこんなに素直にそだったのは、きみの育て方がいいのだと思う。


君がどんな思いで子供を育てて来たか、俺は頭が下がる思いだ。


俺の親がどうしても瑠色を、嫁として認めてくれなかった。


その当時瑠色には、7才の阿紀と言う女の子がいて。


瑠色は結婚をせずに阿紀を生んだ。


阿紀が瑠色のお腹にいた時、阿紀の父親が死んだから結婚することが出来なかったんだけど。


俺の両親は結婚もせず子供生んだ瑠色を認めてくれない。


これ以上瑠色に辛い思いをさせたくなかったから。


時間を掛けて両親を説得しようと大阪に帰った。











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