15才でママになった理由(わけ)
俺は新しいこの家で瑠色と奈都が来るのを待った。


インターホーンが鳴る。


二人が来た。


「お父さん私の部屋どこ?ねぇ、二階なの。 」


お父さんって、俺の事。


落ち着け、俺。



「要さん焦り過ぎ、いきなりお父さんなんて言われて驚いているみたいね。」


嬉しくてたまらない。


「嬉しくて、泣きそう。」


「要さん、止めてよ泣くのは。奈都の泣き虫は要さん譲りなんだから。」


奈都の声が聞こえる。


「お父さん、お母さん、早く二階へ来て、私の部屋ここにしていいかな。」


奈都が決めればいい。


「奈都の為に用意した家だから。」


「ここからだと旭ヶ丘高校へ歩いていけるね。」


こんなに喜んでもらえて、嬉しいよ。


「奈都の行きたい学校を母さんから聞いてたから、近い所を選んだ。」


「お父さん、ありがとう。」


こちらこそ、ありがとうな。


「奈都に喜んで貰えて嬉しいよ。」


奈都がお父さんって呼んでくれたぞ。


こんなに嬉しい事はない。



もっと早く一緒に住むべきだったと後悔した。


今日から3人で新しいスタートだ。








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