15才でママになった理由(わけ)
笑顔の奈都に癒されてるよ。


今までもたくさん悲しい思いをしてきただろうに。


「お父さんって呼ぶ事に抵抗があったけど、いつからお父さんって呼ぼうかなって考えてたら、自然と呼べちゃった。」


そうか、そうか。


親子だから、自然体でいい。


「奈都ちゃんでなく、奈都って今日から呼ぶよ、いいかな。」


奈都が頷いてくれた。


「橋本さんがお父さんで良かった。理想のお父さんって感じがするよ。」


理想のお父さんか。


そう思われてるなら嬉しい。



「理想のお父さんって、どんな感じなんだ。」


奈都が笑いながら言う。


顔がにやついてるけど。


「背が高くて背広が似合う人。お父さん背高いし、背広じゃないけど白衣似合うから、合格だよ。」


奈都に合格点貰えて嬉しいよ。


奈都も背が高いし。


「奈都の背が高いのは俺に似たんだな。」


どうした。


そんな顔をして。


「私は背高いのがコンプレックスなんだ。」


すらりとした、美人なのに。


そんな事、気にするな。


「奈都はモデル並みのスタイルの良さだ。自分に自信を持ちなさい。」


エヘヘと奈都が笑う。


「お父さん、ありがとう。」


こんな美人はさぞかしモテるだろうな。


「彼氏が出来たら必ず父さんに紹介しなさい。父さんが認めた奴しか付き合わせないからね。」


奈都これは本当だ。


奈都を幸せに出来る男でなければ、俺は認めない。


奈都を泣かせてばかりいる男は、絶対駄目だ。








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