15才でママになった理由(わけ)
母さんもずっと心配してるから。


だから、もう終わりにする。


「泣きたい時は泣いていいんだからね。そんなに我慢しないの。いっぺんに顔が老けたわ。」


それは酷すぎないかな。


「花の中3の娘に老けてるって、酷くない。」


母さんが豪快に笑う。


「花の中3っていつの時代の話よ。 」


笑ってごまかした。


「琢哉さんと琢磨が出て行く前に、お別れパーティーしよう。風間3兄弟も呼んで。」


母さんも賛成してくれた。


琢哉さんは琢磨とこの家を出て行く事を、私が知らないと思ってる。


敢えて聞くつもりもない。


琢哉さんが必ず話してくれると信じてるから。


琢磨が甘えて離れようとしないのは、別れを感じ取ってるのかも知れないね。


《琢磨泣かないの。》


又すぐ会える大丈夫だよ。


琢磨、奈都ちゃんを忘れないでね。


お願いだから忘れたりしないでほしい。



奈都ちゃん泣き虫でごめんね。


もう泣かないと決めたのに。


なんで、涙か溢れるのだろうか。









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