15才でママになった理由(わけ)
9 距離
手紙
次の朝早く琢哉さんと琢磨が旅立って行く時、琢哉さんが私を抱き締めた。
「必ず迎えに来るから待っていてほしい。奈都、愛してるよ。」
もう、やだ。
琢哉さんはどれだけ私を泣かすつもりなの。
「琢哉さんのバカ。言わないでって言ったのに。今度会った時に言ってほしい。」
ごめん。ごめんと笑う。
なんで、琢哉さんは余裕があるの。
「今度迎えに来た時も又言うよ。何度でも言うから泣くな。」
泣かないって決めたのに、涙が止まらないよ。
もう一度、琢哉さんが抱き締めてくれた。
「いつまでそうしてるつもり、飛行機に間に合わないわよ。」
本当は飛行機に乗ってほしくないけど、新幹線より飛行機の方が早いからと決めたらしい。
お姉ちゃん、守ってね。
お姉ちゃん、琢哉さん好きになってごめんなさい。
お姉ちゃんの事はずっと忘れないから、私に焼きもち妬いていいからね。
「奈都、これ後から呼んでほしい。」
「手紙、私に。」
嬉しい。
「奈都が部屋を出て行ってから書いた。俺の今の素直な気持ちだ。」
琢哉さんがその手紙を手に握らせた。
ありがとう。
後でゆっくり読もうと思う。
この手紙は私の宝物になりそうだ。
「必ず迎えに来るから待っていてほしい。奈都、愛してるよ。」
もう、やだ。
琢哉さんはどれだけ私を泣かすつもりなの。
「琢哉さんのバカ。言わないでって言ったのに。今度会った時に言ってほしい。」
ごめん。ごめんと笑う。
なんで、琢哉さんは余裕があるの。
「今度迎えに来た時も又言うよ。何度でも言うから泣くな。」
泣かないって決めたのに、涙が止まらないよ。
もう一度、琢哉さんが抱き締めてくれた。
「いつまでそうしてるつもり、飛行機に間に合わないわよ。」
本当は飛行機に乗ってほしくないけど、新幹線より飛行機の方が早いからと決めたらしい。
お姉ちゃん、守ってね。
お姉ちゃん、琢哉さん好きになってごめんなさい。
お姉ちゃんの事はずっと忘れないから、私に焼きもち妬いていいからね。
「奈都、これ後から呼んでほしい。」
「手紙、私に。」
嬉しい。
「奈都が部屋を出て行ってから書いた。俺の今の素直な気持ちだ。」
琢哉さんがその手紙を手に握らせた。
ありがとう。
後でゆっくり読もうと思う。
この手紙は私の宝物になりそうだ。