15才でママになった理由(わけ)
琢哉さんと琢磨と過ごした半年。



そして又半年立てば会えるんだ。



1才6ヶ月になってる琢磨は、もう歩いているかも知れない



私の事覚えていてくれるかな。



《琢磨、奈都ちゃんの事忘れないでね。》



琢磨に忘れられたら悲し過ぎるから、毎日写メを送ろう。



半年後、私は高校生になるけど。



数学マジでヤバい。



真人さんに勉強みて貰おうかな。



「奈都ご飯だよ。」



「母さんお父さんは。 」



さっきまでいたはずのお父さんがいない。



「病院から呼び出しがあったのよ。急患だって、仕方ないわね。」



「お父さんは大変だね。尊敬しちゃうよ。」




お父さんはお休みでも、いつも呼び出されている。



そんなお父さんが好きだ。



「要さんが聞いたら喜びそうだわね。」



お父さんは小児科医がぴったりだと思う。



「奈都が可愛くて仕方ないのに、奈都は琢哉さんに夢中だから寂しいのよ。」



そんな事ないのにな。



「お父さん、大好きだよ。」



琢哉さんはもっと好きだけど。



「毎日琢哉さんからの手紙見て、にやけてるわよね。」



「エへ、ばれちゃった。」




手紙を見てると、琢哉さんが近くにいるみたいに感じられる。



嬉しくて手紙を離す事が出来ない。



ごめんね。



お父さん。













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