15才でママになった理由(わけ)
体育の授業で貧血を起こして、又倒れてしまった。




気が付くと保健室のベットの上にいて、私の手を柊人が握っている。



「大丈夫か。いきなり倒れたからびっくりした。」



柊人と目が合う。



なんか、きまづい。




「俺の事避けてるだろ。」



「そんなことないよ。」



「亜矢が何か言ったからか。」



首を左右に振った。




「俺は奈都好きだ。奈都に好きな人がいても構わない。」




突然の柊人の告白に声も出ない。



柊人が真剣な気持ちを、いい加減な気持ちでは聞けなかった。


「ずっと奈都だけを見て来た。奈都が好き過ぎて、奈都に気持ちを伝えるのが怖かった。奈都のこんな弱々しい姿見たらほっておけない。あんな奴を好きでいても辛いだけだろ。」




辛くても平気。




琢哉さんに必ず絶対会えると信じてるから、辛くなんかない。




琢哉さんの事考えるだけで、今もこうして胸が熱くなる。




琢哉さん以外、誰も好きにはなれない。




柊人の気持ちに答える事は出来ないよ。










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