15才でママになった理由(わけ)

命の重さ

亜矢は泣いていた。



ごめんなさい。




「何で私に話してくれなかったの。今まで何でも話し合って来たよね。何で柊人だけに話すのよ。奈都、酷い。」




許してほしいのに。



言葉が出て来ない。




「俺が勝手に奈都の側にいたいっていったんだ。」



お願いだから、そんな事言わないで。



亜矢が悲しむ姿を見たくない。



どうして、上手くいかないのだろ。



「奈都は琢哉さんの子供を妊娠してるんでしょ。赤ちゃんの父親は琢哉さんだよ。柊人は優しいから、奈都の事ほって置けなくなるのが分かって、柊人に話したんだ。」



違うよ。



「奈都を責めないで、俺が勝手に決めたんだ。奈都が妊娠してても構わない。奈都は自分に父親がいない事を、いつも我慢してた。奈都の子供に同じ思いをさせたくない。」




もう、お願いだから止めて。



勝手な事言ってる事は分かってるけど、一人にしてほしい。




柊人、ごめん、亜矢、許して。



今日の私はどうかしてた。



我が儘言ってごめん、もう絶対に我が儘は言わない。



この子は一人で育てる。




誰にも甘えたりしない。













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