15才でママになった理由(わけ)
夕食の時、母に聞くと知らないと言われた。



あの写真は何処に行ったのだろうか。



手紙を出して3日が過ぎた。



いつもなら直ぐ返事が来るのに今回は来ない。



琢哉さんはケガも手の痺れも治り、仕事にも復帰していた。



琢磨はもうすぐ一才6ヶ月になる。



「卒業式は母さんと二人で行くからな。」




二人で来るのは少し恥ずかしいけど、嬉しかった。



両親が揃って、卒業式に出てもらえるだなんて、信じられない。



「今まで奈都に何もしてあげられなかったから、卒業式には奈都にプレゼントがあるんだ。楽しみにしていなさい。」



卒業式にプレゼントを貰えるなんて、思ってもみなかった。



あれ、二人とも忘れてない。



「卒業式終わったら、九州へ行くんだよね?」



なんでそんな顔をするの。



「あ、そうだったわね。奈都は心配しなくても大丈夫だから。」



心配になるんだけど。



「何も心配しなくていいからね。」



お父さんに言われると安心出来た。




母さんがバカに元気な気がするけど、何かいい事でもあったのだろうか。



ラブラブですね。









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