15才でママになった理由(わけ)
私の部屋で琢哉さんは又寝る事になり、琢磨が眠った後、琢哉さんが勉強を見てくれた。


琢哉さんが隣に座るだけでドキドキが止まらない。


なのに。


「奈都ちゃんシャンプーのいい匂いがする。琢磨と同じ石鹸の匂いだ。」


ガッカリした。


私は琢哉さんに取って、琢磨と同じ存在なんだと思った。


その日ベットに入っても中々眠れず。


「奈都ちゃんもう寝た?」


「寝てないよ。」


琢哉さんは何を言いたいのだろ。


「琢磨は奈都ちゃんの事、ママと勘違いしてるみたいだね。琢磨がもう少し大きくなったら、出て行くつもりでいるので、それまでお願いしていいかな。」


嫌だよ、琢哉さん出て行かないで。


そう叫びたいのを必死に我慢した。


だけど、我慢出来なくて。


「お願いだから琢磨を連れて行かないで、私から琢磨とらないで!」


お願い。


もう無理、涙が止まらない。


苦しいよ。


好きって言えないのが苦しい訳じゃない。


振られるのを覚悟して告白なんて出来ないから。


つら過ぎる。


琢磨と離れる事は私と琢哉さんの繋がりも無くなる。


琢磨は可愛い


琢磨と離れたくない気持ちも本当だ。















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