15才でママになった理由(わけ)

琢磨が病気に

お願いします。


琢磨ともう少しだけ一緒にいさせてください。


琢磨がいれば琢哉さんをつなぎ止めておけると思う。


又、一人ぼっちになるのだけは嫌だ。


「奈都ちゃんでも、」


お願いだから、何も言わないで。


「もっと勉強して高校へも行く。琢哉さんに好きな人出来たら仕方ないけど、琢磨と離れたくない。」


母さんと又、二人だけの生活はつらい。


母さんは店が忙しくて、家には寝に帰るだけ。


会話もなく、受験も入れる高校でいいと簡単に言う。


琢磨がいると大変だけど、毎日が楽しい。


「奈都ちゃんありがとう。もう少し、奈都ママに甘えさせて貰おうかな。」


琢哉さんを困らせて本当にごめんなさい。


琢哉さんのをどうしても引き留めたかった。


琢磨と離れたくないのも事実。


その時、琢磨が苦しそうに泣きだした。


琢磨を抱くと、いつもより琢磨の体が熱い。


もしかして琢磨は熱があるの。


「琢哉さん、大変、琢磨熱あるみたい。」


「奈都ちゃんどうしたらいい?」


落ち着かなきゃ。


かなり高い熱みたいだ。


「病院へ行かなきゃ。その前に熱測らないと、琢哉さん体温計取って。」


熱は38℃ある。


「琢哉さんは病院へ電話して。」


私が子供の頃診て貰った小児科に電話して、連れて行く事にした。


琢磨、頑張って。


熱が高いのに気づかなくてごめん。


奈都ママ失格だよ。


琢磨、病院へ行こうね。












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