15才でママになった理由(わけ)
私と琢哉さんは急いで病院へ向かった。
琢磨、頑張って。
「先程電話した北原ですが、」
「もしかして、奈都ちゃん?」
窓口にいたのは小児科医の小林愛子先生だった。
「ねえ奈都ちゃん、いつ結婚して赤ちゃん生んだの。」
その言葉にどう答えて良いのか、琢磨を抱えたまま固まる琢哉さん。
お姉ちゃんの子供だと言えばいいだけなのに。
「二人ともパジャマだし、旦那さんが赤ちゃん抱いてるから。」
慌てていたから、着替えるのも忘れた。
はっきり言わないと、誤解されたままだ。
「私まだ中学生だし、この赤ちゃんはお姉ちゃんの子供で、琢哉さんはお姉ちゃんの旦那さん。」
本当の事を言ってるのに、胸が苦しい。
琢哉さんは何も言わないし。
「この前飛行機事故で亡くなった、阿紀ちゃんの子供と旦那さんなの。 」
「今は琢哉さんと琢磨うちにいるの。愛子先生がいて良かった。」
本当に良かった。
琢磨、もう大丈夫だからね。
私は愛子先生が大好きだった。
苦手な注射も愛子先生なら我慢出来たし、愛子先生がいつも大丈夫だと言って、抱き締めてくれた事を今でも覚えている。
この人がお母さんだったら良かったと、何度も思った。
大好きな愛子先生に会えて嬉しい。
琢磨、頑張って。
「先程電話した北原ですが、」
「もしかして、奈都ちゃん?」
窓口にいたのは小児科医の小林愛子先生だった。
「ねえ奈都ちゃん、いつ結婚して赤ちゃん生んだの。」
その言葉にどう答えて良いのか、琢磨を抱えたまま固まる琢哉さん。
お姉ちゃんの子供だと言えばいいだけなのに。
「二人ともパジャマだし、旦那さんが赤ちゃん抱いてるから。」
慌てていたから、着替えるのも忘れた。
はっきり言わないと、誤解されたままだ。
「私まだ中学生だし、この赤ちゃんはお姉ちゃんの子供で、琢哉さんはお姉ちゃんの旦那さん。」
本当の事を言ってるのに、胸が苦しい。
琢哉さんは何も言わないし。
「この前飛行機事故で亡くなった、阿紀ちゃんの子供と旦那さんなの。 」
「今は琢哉さんと琢磨うちにいるの。愛子先生がいて良かった。」
本当に良かった。
琢磨、もう大丈夫だからね。
私は愛子先生が大好きだった。
苦手な注射も愛子先生なら我慢出来たし、愛子先生がいつも大丈夫だと言って、抱き締めてくれた事を今でも覚えている。
この人がお母さんだったら良かったと、何度も思った。
大好きな愛子先生に会えて嬉しい。