15才でママになった理由(わけ)
次の朝目が腫れている奈都ちゃんを見て切なくなったが、奈都ちゃんが笑ってたから、いつもの俺に戻る事にした。


何故か今日に限って、朝から店に行ってしまったお母さん。


昨日は忙しくて、店が片付いてないらしい。


朝から奈都ちゃんと二人切りだ。


「昨日は学校休ませて、ごめんな。」


「大丈夫だよ。今日土曜日だし、三連休でラッキー。」


舌をだし可愛く笑う奈都ちゃん。


7ヶ月の琢磨がハイハイして奈都ちゃんのとこに行くと、奈都ちゃんは軽々と琢磨を抱き上げ、頬ずりをした。


琢磨にとって、なくてはならない存在。


奈都ちゃんにこのまま甘えていいのだろうか。


ここを出て行った方がいいはずなのに、俺は言い出せないでいた。


奈都ちゃんには感謝してる。


奈都ちゃんを抱き締めてしまいたい気持ちを必死に押さえた。


俺は本当にバカだな。


何、考えてるんだよ。


奈都ちゃんは可愛い妹。












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