15才でママになった理由(わけ)
母さんの声が遠く聞こえ、声も震えていた。
絶対間違いだと思う。
「琢磨はぐっすり寝てるよ。お姉ちゃんは琢磨残して死んだりしないよね。」
母さんの返事を待つと。
「阿紀は運の強い子。絶対あの飛行機には乗っていない。店閉めたから直ぐに帰るよ。」
携帯が又鳴る。
今度は琢哉さんからだ。
琢哉さんはお姉ちゃんが今日大阪に行こうとした事を知らない。
「もし、もし、奈都ちゃん。阿紀の携帯に何度も掛けてるんだけど、出なくて。阿紀が何処にいるか分かるかな。」
体が震えてうまく話せない。
どうしよう。
「琢哉さん、お姉ちゃんが、お姉ちゃんが、」
声が震えてうまく話せない。
「奈都ちゃん落ち着いて、阿紀がどうしたの。」
それが、あの。
「今日琢哉さんのとこ行こうとして、大阪行きの飛行機に乗ったの。そしたら、その飛行機が墜落したニュースやってて、それで、」
涙が止まらない。
「阿紀が何で大阪に。」
「琢哉さんが浮気したと思ったみたい。」
「俺が浮気? 俺が浮気する訳ないだろう。阿紀をこんなに愛してるのに。」
分かってるはずだけど、お姉ちゃんは心配になったんだと思う。
不安だから会いに行ったのだ。
琢哉さんに会って、確めたかったんだよね。
お姉ちゃんらしいと思う。
絶対間違いだと思う。
「琢磨はぐっすり寝てるよ。お姉ちゃんは琢磨残して死んだりしないよね。」
母さんの返事を待つと。
「阿紀は運の強い子。絶対あの飛行機には乗っていない。店閉めたから直ぐに帰るよ。」
携帯が又鳴る。
今度は琢哉さんからだ。
琢哉さんはお姉ちゃんが今日大阪に行こうとした事を知らない。
「もし、もし、奈都ちゃん。阿紀の携帯に何度も掛けてるんだけど、出なくて。阿紀が何処にいるか分かるかな。」
体が震えてうまく話せない。
どうしよう。
「琢哉さん、お姉ちゃんが、お姉ちゃんが、」
声が震えてうまく話せない。
「奈都ちゃん落ち着いて、阿紀がどうしたの。」
それが、あの。
「今日琢哉さんのとこ行こうとして、大阪行きの飛行機に乗ったの。そしたら、その飛行機が墜落したニュースやってて、それで、」
涙が止まらない。
「阿紀が何で大阪に。」
「琢哉さんが浮気したと思ったみたい。」
「俺が浮気? 俺が浮気する訳ないだろう。阿紀をこんなに愛してるのに。」
分かってるはずだけど、お姉ちゃんは心配になったんだと思う。
不安だから会いに行ったのだ。
琢哉さんに会って、確めたかったんだよね。
お姉ちゃんらしいと思う。