15才でママになった理由(わけ)

15才は大人なのかな

真人さんの存在をすっかり忘れていた。


琢哉さんが落ち込んでないか、心配でたまらない。


「奈都ちゃん、琢哉さんの奥さんみたいだね。」


そう真人さんに言われ、嬉しいはずなのに喜べない。


真人さんが、どういうつもりで言ったのか気になった。


「よけいな事言うなよ。奈都ちゃん困っているだろ。」


真人の気持ちも分かるけど、琢哉さんの事しか考えられなかった。

複雑な気持ちを真人さんに見抜かれそうで、怖い。


「奈都ちゃんごめん、ただの焼きもちだから。自分で子供の面倒みるって言った癖に、せっかくのデートが台無しだ。」


ごめんなさい。


真人さんに謝ろうと思った。


「風間悪かったよ。離乳食作っていたら、琢磨が手の届くもの触りだして、うどんくれたら手を入れてひっくり返すし、ジュースも溢された。」


「オムツ変えれば逃げるし、オシッコしてうんちまみれになったから、二人でシャワー浴びて、俺もうヘトヘト。」


本当にお疲れ様。


琢磨もぐったりしてる。


琢磨置いて、二度と出掛けたりしない。


初めてのデートに浮かれた事を反省した。


今度は琢磨連れて、琢哉さんとデート出来たらいいな。


夢で終わりそうだけど。


夢だから、勝手に思う事を許して下さい。










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