15才でママになった理由(わけ)
大人は本当に勝手だ。


15才は子まだ供だと言ったかと思えば、15才はもう大人みたいな事を言う。


一体どっちが本当なのか。


誰か教えて下さい。


私たちが大騒ぎしてる所に母が起きて来た。


「一体なんの騒ぎ、さっきから煩いんだけど。」


母さん、いたんだ。


「母さんがいたなら、琢磨見てあげれば良かったのに。」


母さんはご機嫌悪そうだ。


「私が帰って来たのは朝の6時過ぎだよ。眠くて起きられる訳ないでしょ。この騒ぎ安眠妨害。」


もう、我儘なんだから。


眠いぐらい我慢しなさいよ。


「すみません、お母さん。俺が琢磨見切れなくて、奈都ちゃん呼び戻したんです。」


しまった。


母さんに出掛ける事話すのを忘れた。


「奈都は何処かに行ってたの。」


母さんとゆっくり話す暇もなかったから。


「真人さんと遊園地に行ってた。」


何よ、その顔。


なんか、楽しそうだね。


何か言いたそうだ。



「遊園地へ行ったのに、なんでこんな早く帰って来たの。 」


説明するのもめんどくさい。


この状況見れば分かりそうだと思うけど。


「琢磨が大変みたいで、心配だから帰って来たの。」


はぁ、みたいな顔で私を見た。


まさか、逃げないよね。


「それでこんなに散らかってる訳ね。悪いけどもう少し寝るわ。」


本当に母さんって人は。


「母さんも手伝ってよ。」


「無理、眠い。」


本当に自己中なんだから。


私たちの親子関係はこれが普通。


我慢するのはいつも私で。


自由気ままな母だから、諦めてはいるけど。











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