15才でママになった理由(わけ)
奈都ちゃんは外で遊ばないから、俺が連れ出してやる事にした。

奈都ちゃんが夏休みに、プールと海と花火大会に行きたと言うので、みんな連れて行くと約束すると。


大喜びする、奈都ちゃん。


「でも琢磨を琢哉さんに預けて大丈夫かな?」


そこまで気にしなくてもいいのに。


「琢磨君は琢哉さんの子供だから見るのが当たり前。そんな心配しなくていいんだ。」


俺と奈都ちゃんが仲良く話していると、琢哉さんは必ず何か理由をつけて、奈都ちゃんの所に来るし。


俺と奈都ちゃんの事が気になって仕方ないのが、見え見えだ。


だから、俺はよけいに意地悪したくなるんだ。


琢哉さんに見せ付けるように、奈都ちゃんとプール行く話しをした。


焦ってるのがまる分かりだよ、琢哉さん。


奈都ちゃんは全く分かっていないけど。


奈都ちゃんってかなりの鈍感なんだ。


このまま鈍感な奈都ちゃんでいてほしいと思う。


琢哉さんの気持ちに気づかないで。

















< 81 / 320 >

この作品をシェア

pagetop