first love
「ごめん、ちょっと目眩がしちゃって。」
あわてて体を離す。


百合亜は自分の体がじわーっと温かくなっていくのを感じた。


(なんだろう…これ。胸が熱くなるみたいな…。)



「無理するなよ。」
そう優しく隼人は微笑んだ。



「隼人くんって大人っぽいよね。」
そうごまかすように百合亜が目をそらして言う。


「まあ、俺ダブってるからね。」
変わらぬ調子で隼人が言う。
「え?」

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