first love
百合亜は自分の顔がカーッと熱くなるのを感じていた。


黙ったままの百合亜を体調が悪いととったのか、隼人は心配そうに百合亜の顔を覗き込んだ。


「大丈夫?」
そう言うと百合亜の額に手を当てた。


百合亜は心臓の音が隼人に聞こえてしまうのではないかと思った。



「なんか、凄く熱いよ?熱あるんじゃない?」

それが緊張と照れのためであるとは隼人は気付かなかった。


「心配だし、家まで送るよ。」




百合亜はぼーっとする頭でただ頷くしかできなかった。


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