first love
次の日、百合亜は言われた通りに学校へ行った。


百合亜は10分前に教室に入った。
すると、拓斗はもう来て待っていた。



「おはよう。」
拓斗は少し照れながら言う。
いつもと違う様子に戸惑いながらも百合亜も返した。
「おはよう。」


「あのさ、俺百合亜のこと好きなんだ。付き合ってよ。」
拓斗は照れ笑いをして頭を掻きながら言った。






彼女は突然のことに驚いた。
百合亜にはそんなこと頭の隅にもなかったのである。

「え・・・・・。」
思わず声が漏れた。




「だからさ、付き合って。」
「あ・・・ごめんなさい・・・私、好きとかよくわからなくて・・・・・。」

百合亜は困惑して言葉を選びながら伝えた。



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