名前モモ、口癖ドブス、職業あたしの恋猫。
あたしは秘密を握っている岡田を厳しく監視していただけで、好意を持ったラブリーな目で見つめていたわけじゃない。


でもそれを説明すると、なっちゃんにまでこの傷のことがバレてしまう。


マゴマゴしたあたしは、いやそのあの……と変に口ごもってしまった。


「やっぱりそうだったんだね。早く言ってくれたらよかったのにー」


ちゃんと答えられないあたしを見て、どうやらなっちゃんは自分のカンを確信したみたい。


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