名前モモ、口癖ドブス、職業あたしの恋猫。
ぬいぐるみをよく見たお母さんが、空になったお盆で半分顔を隠して笑っている。


そしてそのままおかしそうに部屋を出て行ってしまった。


「お母さんはノーコメントだって」


「よっぽどなんだな、それ」


普段あまり感情を表さない岡田とあたしは、なんとなく顔を見合わせて笑い出した。


それから二人でケーキを食べて、かみ合わない会話に驚いたりイライラしたりしながら少しの間話を続けた。


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