名前モモ、口癖ドブス、職業あたしの恋猫。
「そういえば高嶋んとこに猫いるんだよな?」


ローテーブルで向かい合ってオレンジジュースを飲んでいた岡田が、ふと思い出したみたいに言う。


「う、ん」


それまで普通に笑っていたあたしが急に沈んだ声を出したから、岡田が不思議そうな表情をした。


「……それがね、一週間前に死んじゃったんだ」


岡田の目が驚いてクワッと開く。


< 150 / 215 >

この作品をシェア

pagetop