名前モモ、口癖ドブス、職業あたしの恋猫。
「ドブスって、モモが言ったの?」


あたしの緩んだ口元がハッとして一気に引きつった。


「あっ、えーとっ、それはあのねっ」


なんてごまかそうか考えていると、岡田が腕を組みながらポツリと呟く。


「世の中にはそんな摩訶不思議なこともあるんだなあ」


「まか?……いや、だからそれはねっ」


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