名前モモ、口癖ドブス、職業あたしの恋猫。
両手をバタバタさせてしどろもどろなあたしは、テーブルのはしっこに指をガツンとぶつけて無言で悶えてしまった。


「ほかにモモはなにか喋ったりした?」


「……ええっ?」


あたしのこと、頭のおかしい子だって思わないの?


痛い右手の中指をフーフーしながら、じっと岡田を疑い深く見てみたけど。


……そういえば、岡田はあたしよりおかしな人間だったっけ。


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