名前モモ、口癖ドブス、職業あたしの恋猫。
それからあたしは真実を隠す理由を探すのをやめた。


だって喋るモモもそれを聞いたあたしも、本当に存在したんだ。


だからそれを全然否定しない岡田に、あたしは少しずつ話し始めた。


事故のことからさかのぼって、全部。


もう知られている足の傷のことも。


あたしは不思議な体験を不思議そうに、モモとの出来事はまるでそこにモモがいるように、溢れてくる感情を岡田にそのままぶつけた。


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