名前モモ、口癖ドブス、職業あたしの恋猫。
「高嶋が奪ったんじゃない。モモが高嶋に命をあげたんだよ。もし代わりに死ぬことがわかっていたとしても、どうしてもあげたかったんだよ。なんでかわかるよな?」


モモがあたしに命をくれた?


一つしかない大切な命をくれたの?


なんで?


どうして?


あたしは心に浮かんだ言葉をかすれた声でゆっくり呟いた。


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