名前モモ、口癖ドブス、職業あたしの恋猫。
まだ頭がぼうっとしているあたしに岡田が話を続けた。


「その魂は命みたいなもので、高嶋に……。ん?魂と命ってなにが違うんだ?同じか?……いや、とにかくな」


ポカンとしたあたしをチラッと見て口元に拳をあてた岡田が、ンゴッホンとわざとらしい咳をする。


「とにかく、モモの魂か命が高嶋に入ったから、モモの言葉が高嶋にだけわかるようになったんだ。まさに一心同体ってやつ?」


岡田が胸を張って得意そうにあたしを見た。


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