名前モモ、口癖ドブス、職業あたしの恋猫。
「ジカン、ナイ」


オイオイ泣き声を上げるあたしをモモが小さくさえぎる。


「……え?時間ないの?」


勝手に溢れてくる涙を吹き飛ばされるくらいショックな言葉だった。


「あっ、あのねっ、聞きたいことがいっぱいあるの!」


モモの体が少しずつ光り始めている気がして、焦ったあたしはジリジリ近付きながら知りたかったことを次々口に出し始める。


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