名前モモ、口癖ドブス、職業あたしの恋猫。
感心したようにモモが言ったけど、その体はもうほとんど金色に輝く球体になりかけていた。


「モモ、お願いまだ行かないで」


一番大切なことをまだ聞いてないの。


一歩一歩はうように前に進んでモモの目の前にまでたどり着く。


「ねえモモ、あたしのこと、大好きだった?」


ゆっくりとまん丸い光の中で開いたモモの瞳は、ダイヤモンドみたいにキラキラ眩しく輝いていた。


< 173 / 215 >

この作品をシェア

pagetop