名前モモ、口癖ドブス、職業あたしの恋猫。
すると一瞬ねこじゃらしを見つめて考えた岡田が、パクッとそれをくわえて両手でそれぞれのハンドルを握った。


「大丈夫?……てかなんでねこじゃらしなんか持ってくの?」


二台の自転車にはさまれてバランスを崩しかけた岡田が、フラフラしながらこっちを見る。


「ほえ?はあ、ひょんほにヘホはひゃれるは、はひはへふほ」


「言ってることが一つもわかんないよ」


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