名前モモ、口癖ドブス、職業あたしの恋猫。
そう考えると、すぐにでも飛んで帰ってモモを抱きしめたいウズウズに襲われてしまった。


……早くモモに会いたいっ。


恋しさを我慢できなくなったあたしは、やっと静かになったお父さんとお母さんに聞いてみた。


「ねえ、あたしいつ家に戻れるの?すぐ退院できるんでしょ?」


するとあたしの横でリンゴの皮をむき始めたお母さんの眉毛が、ピクンと反応する。


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