名前モモ、口癖ドブス、職業あたしの恋猫。
すると猫の本能で指先をかいだモモが、一回だけスリッとほっぺをこすってきた。


「やーんっ、やっと思い出してくれた!?」


すかさずそのまま抱き上げようとした時、モモが腕のすき間からヒョイッとすり抜けてしまった。


「モモだって淋しかったはずだよね!?一緒に再会を喜ぼうよっ」


でもモモは行く手を遮るあたしを上手くさけて、居間で片付けをしているお母さんの方に小走りしてしまう。


< 50 / 215 >

この作品をシェア

pagetop