名前モモ、口癖ドブス、職業あたしの恋猫。
「なあに、モモちゃん。お腹空いたの?」


ニャーンと甘えた声で鳴いて、ついでにソファーに座ったお父さんの足にスリスリまでしている。


「くうーっ、なんであたしには甘えないのようっ。モモの意地悪ーっ」


あたしは動く手足をバタバタして、文句を言いながらモモに思いっきりしかめっ面をした。


その顔をチラリと横目で見たモモが、フワッと小さく口を開ける。


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