名前モモ、口癖ドブス、職業あたしの恋猫。
「え?オウム?俺には人に見えるけど、高嶋には鳥に見えるんだな」


「いや、だから……」


人の話をろくに聞かない岡田がややこしい。


フウッと大きなため息をついたあたしは、間が持たなくて立ち上がった。


岡田を構うのやめて、黒板でも綺麗にしよう。


そう思って教壇に立つと、はしからゆっくり黒板消しを滑らせ始めた。


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