名前モモ、口癖ドブス、職業あたしの恋猫。
「高いだけあってゴージャスなんだけど、いくら水やったって懐かないし動かないし、やっぱ猫とは違うよな」


「それはそうだけど、なんでそんなもの買っちゃったの?」


「それを俺も知りたい」


「……」


思わず岡田の言葉に絶句してしまった。


あたしはさすがに話を繋げられなくなって、また黒板を磨こうと足を後ろにスッと出した。


< 86 / 215 >

この作品をシェア

pagetop