名前モモ、口癖ドブス、職業あたしの恋猫。
するとなにもない床に上履きのかかとがキュッと引っかかって、グラリと体制を崩してしまった。


「あっ」


小さく一声上げたのと同時に勢いよくドスンッと尻餅をつく。


「いったあーいっ」


「器用なコケ方だな。……あ」


見下ろす岡田が一瞬驚いたような顔をした。


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