FiFTEEN
この言い方…あったまくる。

「おっまえなぁ!今まで相手してあげただけでも有り難く思え!二階堂にボッコボコに殴られて、海に捨てれられてしまえ!」

「はいはい。殴られるのはオヤジで慣れてますんで、心配ご無用。ボッコボコにされた方が好都合!」

「あっそ!それでは、最後かもしんないんで、さようなら!」



オレはドアを強く開けた。
その反動でドアが閉まる。



なんてヤツだ!
今までの恩を仇で返すなんて…さいあく!

心配してやったのに!!






「…ん!?心配?なんだよ、心配って。…あ"ー腹たつ!」



「瀬名くん!」

ちびまるこの声だ。

「なんだよ、ちびまるこ!!じゃ、なくて…」

「何?ちびまるこって…」

「あ、いや。何でもない。」

「…部長、あんなこと言ってたけど本心じゃないと思うんだ。…瀬名くんが放送部に入ってくれたのだって、すっごい嬉しがってたんだよ?」

「アイツが無理矢理入れたんじゃん!」

「そうだっけ…」

「心配して損した!オレ、損したの!最悪!もうやだ!…アイツといるとろくなことがないんだよ。」

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