FiFTEEN
「お母さんの命令!あんたがやっとけ。」


家の母さんは怖い。だから、命令は絶対なのだ。

とりあえず写真を鞄の中に入れて、2階に上った。


疲れてたのかな?
ベッドに横になると、眠ってしまった。


夢を見た。



幼いころの夢



懐かしい顔が出てくる。
でも、一人だけ…隣にいるヤツの顔が思い出せなくて…


その後、深い眠りに入った








そのまま朝まで寝てしまってた。


髪ボサボサ…

まぁいいや、別に。


それよりこの不安はなんなんだ…。
さっぱりしないこの感じ、気持ち悪い。

それでも学校には行かなきゃいけないし…。




学校に行ったら行ったで…
やっぱりその不安は的中していて、


掲示版には人が集まっていて、すれ違うヤツらは…

「二階堂くんが…」とか、
「山口さん可哀相」とか、
「真歩ひどいよね。」とか…。


千中新聞が貼ってあるんだ、見なくてもわかる。



教室に入っても二階堂の話で騒がしかった。


オレには関係ない。
もう放送部に入ってないわけだし…


教科書を鞄から取り出して、机の中に入れようとしたとき、白い封筒が床に落ちて、写真が散らばった。

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