FiFTEEN
あんな恥かしいことを言ってしまったオレだけど、放課後…部室の前でみんなの声を盗み聞き。
「山口さんのビンタにはスッキリしたわー。」
No.1が喋る。
「二階堂くん、汗ダラダラだったよ。早退して正解だった。」
と、パーマカエル。
「でも最高に驚いたのはー!?」
と、ちびまるこ。
「瀬名きゅん!」
渋谷。
「いいやつでしょ!」
「あんなケンカしてたのに。」
「そんなの売り言葉に買い言葉ですよ。でも、嬉しかったなぁー…あんなこと言ってくれて…
ねぇ、
瀬名くん!」
ドアが急に開いた。
「…え…?」
「バレバレだよ~ん。」
「隠れたつもりだろうけど、影見えてる。」
パーマカエルは指さした。
「あー…なるほど…」
「瀬名くん!…ありがと!」
渋谷はオレに抱きついた。
「離せよ!…オレは…ただ借りを返しただけだよ、小学校んときの。」
「うん。じゃぁ…あと2、3回は返してもらわないとなぁ。」
「は!?」
「あったりまえ~!それぐらいのことをキミはおかした。…なんつって!」
「ふざけんな!」
「はは。嘘うそ!……瀬名くん。」
「なんだよ。」