FiFTEEN
「あんたが決めないといつまでもこのままだよ。副部長。」

「伊藤くん、副部長じゃないって言ってるでしょうがぁ!」



…無視かよ。



「じゃぁ、歓迎パーティはいつすんの?」

「しなくていい。」


『え~!?』

渋谷と津賀は声を揃えた。


「しなくていいよ、そんなの。」

「なんて冷たい人間なんだ……そうかいそうかい。ならいいよーだ!チヨりん、パトロール行こうぜ!」

「おうよ!」

渋谷と津賀は部室を出て行った。


「じゃぁオレ、これ貼ってくる。」

伊藤はポスターを持って出た。
残ったのは、小悪魔日向とオレ。


「オレらは何したらいいの?」

「んー…ここの片付け?」

「はい…」

暇な部活…
そんな部活に完全に慣れてしまったオレ。
意外なことに放送部のパトロールは楽しいのだ。



「なんで部活入ったの?あんな嫌がってたのに…。」

「いや、気がかわったというか…なんと言うか……。そっちこそ、どうしてこの部活入ったんだよ!」

前から疑問に思ってたこと。
日向と伊藤くんは、この部活じゃなくてもいいような気がするんだよな。

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