FiFTEEN
「瀬名くん前に言ってたじゃない。アタシ達にも隠し事の一つや二つあるだろう?って。」

「ああ…言ったかも。」

渋谷とケンカしたときだ。

「それを隠すため。……アタシ、彼氏7人いんの。」


「7人ねー…」






え!?



彼氏が7人!?




「そんな顔しないでよ。」

「だって、それ…」

「浮気じゃないよ。みんな了解済み。まぁ、それほど魅力があるんだね、アタシ。」

「いやいやいや…」

むしろ怖いっす。

「ほら、放送部にいるとアタシ達の噂なんて視野にいれないじゃん!?だから写真も撮られないし、タレコミがあってもスルーできちゃうし。それで、この部活。」


まだ15歳なのに、波瀾万丈な人生ね。



「……聞いて驚くな!一番年上は、35だよ!」






…!?!?!?



「さ、さんじゅうご!?」

「そ!やっぱ年上だけあっていろいろ教えてくれるよ!…例えばね…」

「例えば?」




すると、日向は机に上がる。
オレの目に映る日向は、女豹みたいに見える…





「キス。…とか」

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