FiFTEEN
「じゃ、そうゆう話題だすななよ。」

「すんませんね~…」



「…のえるはチヨがいるから放送部入ったんだもんね~!」

「は?…くだらね。」

「…ほんとのことじゃん。」

「言ってろ。」

「バレバレだっつーの!」

「うっさい、勉強の邪魔。」

「じゃぁ部活来なきゃいいじゃん!」

「来てもいいじゃん。」

「何それ。」

「黙れや。」


…口悪っ…津賀の態度と全然違うじゃん。


「はぁ!?ムカつくんだけど!」

「まぁまぁ…そこらへんにしといて、ね?オレが悪かったから…」




…って、なんで謝ってんだ!?

最近、自分でも自分のことがわからなくなってきているよ…。







翌日、学校では珍しく全校朝会が開かれた。

険しい顔で教頭の天平が前に立ち、言う。

「昨日、本校で実に悲しいことが起きました。…バレー部の部室が荒らされ、複数の生徒の靴下が盗まれました。」



…盗まれたのが靴下って聞いてどう驚いたらいいかわからない。


それはオレだけじゃなくて全校生徒も一緒だ。

< 32 / 122 >

この作品をシェア

pagetop