FiFTEEN
「犯人探しをするつもりはありません。ただ、もしまたこのようなことが起これば、私達教員もそれ相当の対応をいたします!」
それ相当の対応…
靴下で警察呼ぶきか?
それもまた前代未聞…
でも次の日も全校朝会は開かれて、また靴下が盗まれたと言う話だった。
その日の放送部では、
「靴下泥棒イン千中!!」
と、渋谷は気合い十分。
「いよいよ、オレらの出番だよ~!!」
「まさか捕まえる気?」
伊藤は嫌な顔をして渋谷に聞いてる。
「そのまさかさ!」
「冗談やめてよ…」
「のえる、オレらがやんなきゃ誰がやんの?」
「いるでしょ~、先生がどうにかしてくれるよ。」
日向も泥棒退治には反対みたいだ。
ちなみにオレも反対。
「いーや!生徒の問題はオレらの問題だ!!…大人はあてにならねーし、オレらにしかできない!今こそ千中放送部の出番なんだよ!!」
「でもさ、女子の靴下盗むぐらいだよ。変質者とかだったらどうすんのよ、怖いじゃん!」