FiFTEEN
「馬鹿だなぁ…いいか。靴下は何十足も盗まれてんだぞ!よそから入ってきた犯人なら、時間に余裕がないはずだ。だから1枚、2枚が限度だ。そんなに多くは持てない…ということはだよ。犯人は、時間に余裕があって、大量の荷物を持ってても怪しまれない人物!…この学校の中にいるというわけだ。」


え~…無理矢理…


「と、いうわけで…いい?オレと日向ちゃん、のえるはパトロール!チヨりんとはるちゃんは聞き込み!!よっしゃ!開始!」



やる気満々だな、おい…





オレは、もう一人のやる気満々な津賀と周ることになった。

あれから1時間は聞き込みしてるけど、一行に話が進まない。


「全然見た人いないんだね~。」

「見た人いたら、犯人わかってるでしょうよ。」

「そっか!瀬名きゅん、頭いいなぁ。」

わかることだってぇの…



「あれ!?瀬名じゃん。」

二階堂の友達の川崎と安藤が近寄ってくる。

放送部に入ったことで離れていった友達…

「なになに?部活!?」

「そう。」


コイツらやっかい…
皮肉しか言えないんだもん。

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