FiFTEEN





「そうだよ!好きだよ!だから何!」





オレは一瞬、耳を疑った。
今、何てった?…え?


え!?



え"ええぇぇぇ!!!???







「は?コイツのこと好きなの??」

「何回言わすの?そうだって言ってんじゃん!」

「マジ?……よかったな、瀬名…お幸せに…」


お幸せに。…じゃないよ…


2人は少し笑いながら玄関の方へと消えていく。



「あったまくる!…瀬名きゅんも、だめじゃん!あんな2人に言わせといたら!」

「…あの、津賀?」

「いつかギャフンと言わせてやんだから!見てろよ~!…瀬名きゅんもだよ!」

「うん……あのね、さっきの…」

「そうなったら、早く犯人捕まえなきゃ!」

「そうだね。…あの津賀、」


聞く前に走って行ってしまった。





どうしよう。

やばい…好かれてる。


人生初めてされた告白…相手は、ちびまること呼んでいた津賀千世…。


は!…まさかっ!?
必死で部活に入れようとしていたのも、オレのこと好きだったからなのか?

そういえば…
『2年のころから見てるけど』…ってこの間言ってたし!!


そんなことを思いながら部室に戻った。

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