FiFTEEN
部室には、渋谷達もいた。

「川崎と安藤、腹立つ!!」

津賀はさっきの2人のことをさっそく渋谷に話たみたいだ。

「はるちゃん、見返してやろうぜ!」


いつも思うけど…コイツの『ぜ!』の後の顔はすごくウザイ。


「ねぇねぇ…安藤ってさ、A組の?」

日向は何か知ってるみたいだ。

「そうだよ。」

「その安藤って…バレー部の部長、栗原茉希の元カレじゃないっけ!?」


「ぬぁに!?!?元カレ!?」

渋谷は大きな声で叫ぶ。

「確か。栗原さんが一方的にフったって聞いたけど。」

「ぬぁに!?」

「そんなに驚かなくても…」

「……待てよ…バレー部、部長、栗原、元カノ、安藤、フラれた…」

渋谷は探偵みたいに、顎に手をそえて、机の周りを歩く。

「渋谷?」

「くるちゃった!部長…」

「くるってんのは前からだよ。」

伊藤くんが言う。


…ごめんな伊藤くん。
津賀が好きなのは、オレみたいなんだ。

応援してやりたいけど、津賀の気持ちが折れるかどうか…

するとまた渋谷が大声で言う。

「そうか!!復讐だよ!復讐!…フラれたはらいせに靴下を盗んだんだ!」


またまた無理矢理な…

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