FiFTEEN
だめだめ!!そんなんだめ!
…フるなら今だ!
「ごめん!やっぱ…」
「前あげた貝持ってる?」
「…うん。あるよ。」
オレはこの間、津賀から貰った貝をポケットから出す。
この貝は以前、津賀がいいことあるようにとくれた貝。
2つあるといいことがあると言っていた。
「ちゃんとある。」
「そりゃあるよ。ずっとポケットに入れといたんだから。」
「…大事にしてよね。御利益無くなるよ。」
「初めっからねーじゃん。」
「あるもん。…みんなに会えたことがいいことなのだ!瀬名きゅんにもね!」
「…あ…そう。」
それ以上、結局何も言えなかった。
人に思われるのも楽じゃない…
「安藤じゃなかったかぁ~!」
渋谷はがったかりしている。
「うん。全然怪しくなかった。」
津賀が言う。
「新しい彼女いるみたいだったしな。」
「じゃぁ、誰だ!?誰なんだ!?」
渋谷はもう探偵気取り。
「そんな必死に探さなくても…」
そんな渋谷に日向は呆れている。
「この名探偵渋谷に解けない謎はないんだよぉ!」
「うわ…めんどくせー…」